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〈エピローグ〉 
 
長かったような、短かったような不思議な邂逅の末 ──。
朝、うすらぼんやりとしたなかでどこかで聞いたオルゴールの音とともに目を覚ます。


「ん……オルゴール?」


 うちには、なかったはず。
どうやらまだねぼけているようだ。

 

 ベッドの上には一輪の薔薇の花が添えられていた。

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